国土交通省下館河川事務所と国交省鬼怒川ダム統合管理事務所は18日、鬼怒川上流4ダムの貯水量減少を受け、19日午前9時から、水道、農業用水を対象に10%の取水制限を行うと発表した。鬼怒川での取水制限は2018年以来6年ぶり。
下館河川事務所によると、鬼怒川上流では6月の降雨量が平年比60%で、7月は17日までで65%と少ない。五十里、川俣、川治、湯西川の4ダムの合計貯水量は18日現在、1億5140万立方メートルで、貯水率59%と平年の75%にとどまっている。
今後も少雨傾向が続けば、貯水量がさらに低下する恐れがある。臨時の鬼怒川水利調整連絡会・鬼怒川上流利水調整連絡会を18日開き、梅雨明け発表などを踏まえて取水制限を決めた。
下館河川事務所は「今のところ台風予報もなく、まとまった降雨が見込めない。市民生活に影響はないレベルだが、極力節水をお願いしたい」と呼びかけている。