歴史的勝利で東京ドームに応援団約6千人の歓喜の声が響いた-。第95回都市対抗野球大会に北関東第1代表として出場したエイジェック(栃木県小山市・栃木市)は24日、日本製鉄瀬戸内(兵庫県姫路市)に5-4で勝利し、県勢として74年ぶりの白星をもぎ取った。
午後5時過ぎ、三塁側のエイジェック応援席は小山、栃木の両市民や人材総合プロデュースのエイジェック(東京都新宿区)関係者らが続々と集まり、応援席をほぼ埋め尽くした。
選手と同じユニホーム姿で始球式に臨んだ大川秀子(おおかわひでこ)栃木市長は「初の東京ドームで大役を果たせて良かった」と満足そうな表情。浅野正富(あさのまさとみ)小山市長も応援に駆けつけた。
白鴎大生などで結成した吹奏楽部隊がきらびやかな演奏で選手たちを鼓舞し、野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)のチアチームメンバーらが応援に花を添えた。
二回に先制され、重苦しい雰囲気が漂う中、六回、逆転に成功すると、三塁側スタンドは歓喜に包まれた。栃木市スポーツ課の佐藤正実(さとうまさみ)課長(56)は「見事な逆転勝利。小山市、栃木市を代表して、堂々と戦ってくれた」と喜んだ。
主将としてチームを引っ張る京橋幸多郎(きょうばしこうたろう)と、同じ部署で働く本田一輝(ほんだかずき)さん(25)は応援団長。「われらがキャプテンがチームを引っ張ってくれた。すごくうれしいし、自分も頑張らなくては」と次戦の応援に意気込みを見せた。