相原良子院長

相原良子院長

 女性のほか、男性の間でも広がりをみせる脱毛施術。ニーズを受け子どもにも対応する医療機関やエステが、県内でも見受けられる。レーザーや光を照射して行う脱毛施術を子どもが受けても大丈夫なのか。あい皮膚科クリニック(宇都宮市東峰町)の相原良子(あいはらよしこ)院長に、施術の考え方などを聞いた。

 皮膚科と美容皮膚科がある同クリニックは2015年、医療脱毛の機器を導入。「ネックだった施術時の痛みが弱く、アトピー性皮膚炎や敏感肌でも施術可能な蓄熱式脱毛機器が登場し、患者のニーズもあった」(相原院長)という。

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 具体的なニーズには、アトピー性皮膚炎のため肌のバリアー機能の低下がみられカミソリなどでの自己処理が難しい例や、副腎機能などの異常がないものの多毛に悩む例などがあった。

 脱毛施術は大人向けにスタートし、安全性を確認して2、3年後に子どもにも始めた。思春期を迎える12歳から原則、対応しているが、相原院長は「皮膚科医としては(毛が生え替わる)毛周期が安定する16歳以降が望ましいと考える」と話す。