市役所近く、宇都宮城址(じょうし)公園北側に、今年6月にオープンした。障害者就労支援事業所のお弁当・総菜店で、素朴な味が魅力だ。
就労継続支援A型事業所AKARIが運営し、障害者9人が1日3交代で働いている。「早い、安い、うまい」がコンセプト。「のり弁」「からあげ弁当」「シャケ弁当」「カレー」がいずれも600円とリーズナブル。奇をてらわずシンプルな構成だが、できるだけ地元栃木の食材を使用した手作りの温かさがある。
一番人気は「のりから明太弁当」(650円)。大きなから揚げに磯辺揚げ、めんたいこ、卵焼きが付く。周辺はオフィス街で働く男性客が多いことから、ご飯は多めの200グラム。総菜は白身フライやコロッケなども250円で提供し、イベントや会議などの注文にも応じている。
同事業所の橋本峻邦(はしもとたかくに)社長(31)は「はやり廃りではなく、地域に密着して愛される弁当屋を目指したい」と強調。「働く人たちの手応えを感じる」日々と話す。今後も障害者の雇用場所を増やしたいと、就労希望者を募集している。
◆メモ 宇都宮市中央3の14の5 エクセレンスYK1階▽営業時間 午前10時~午後3時▽定休日 土、日曜▽(問)028・666・7988