第106回全国高校野球選手権記念栃木大会最終日は28日、宇都宮市のエイジェックスタジアム(県営本球場)で決勝が行われ、石橋が国学栃木に9-8で逆転勝ちし、初優勝を飾った。公立校の夏の甲子園出場は2005年の宇都宮南以来19年ぶり。
会場には約6500人が詰めかけ、午前10時に試合開始。初回に5点を失うビハインドを負った石橋は二回、原佑太(はらゆうた)、山下諒太(やましたりょうた)の安打などで1死満塁とし、続く伊澤颯盛(いざわりゅうせい)が走者一掃の三塁打。さらに若月優人(わかつきゆうと)の内野ゴロの間に1点差とした。
差を3点に広げられた直後の六回で一気に逆転した。山下諒太(やましたりょうた)、伊澤颯盛(いざわりゅうせい)、若月優人(わかつきゆうと)の3連打で無死満塁とし、連続の押し出し四球などで4点を挙げ、この試合で初めて主導権を握った。初回途中から登板した入江祥太(いりえしょうた)がこの1点を守り切った。
国学栃木は初回、椿秀太(つばきしゅうた)の左越え2点本塁打、鈴木健太(すずきけんた)、井上隼(いのうえしゅん)、鶴見飛龍(つるみひりゅう)の3連続適時打で5点を先制。理想的な試合の入りだったが石橋の粘りに屈した。
全国高校野球選手権は8月7日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕。組み合わせ抽選会は同4日に行われる。
石橋・福田博之(ふくだひろゆき)監督の話 子どもたちがこんなに力があるとは思わなかった。少ないチャンスを生かすことができた。甲子園では全力プレーで戦ってくる。
坂村哲也(さかむらてつや)下野市長の話 石橋高野球部の皆さん、夏の甲子園初出場おめでとうございます。同校は創立100周年を迎えました。甲子園でも持ち前の力を発揮し、伝統ある進学校の同校が全国の強豪校を相手に旋風を巻き起こすことを期待しています。