花が咲いたアガベと神原さん

 花が咲くのは数十年に1度といわれる多肉植物「アガベ」の黄色い花が、栃木市片柳町4丁目の設計施工会社「Plantus(プランタス)」で咲いた。

 米国南部や中南米の乾燥地帯に自生するリュウゼツラン科の植物。同社を経営する神原工業の神原克己(かんばらかつみ)社長(52)が8年前に九州の生産者から仕入れ、展示用として庭で育てていた。

 株はアメリカーナという大型種で、今年5月の連休明けに巨大なアスパラガスのような花芽が出てから1カ月ほどで5メートル伸び、全長約7メートルまで成長。同月下旬には先端につぼみを付け、今月上旬に開花した。

 神原さんは、花を咲かせた後に枯れてしまうアガベの貴重な姿を多くの人に見てもらおうと、倒れないよう支柱を立てるなどして見守ってきた。「県内で大型のアガベが見られるのはうちくらい。2週間ほどは楽しめると思う」と話す。

 場所は栃木バイパスの片柳4丁目交差点から南に約100メートル。