パリ五輪第3日の28日(現地時間)、競泳男子400メートル個人メドレー決勝で、宇都宮市出身の松下知之(まつしたともゆき)(18)=東洋大=が4分8秒62で2位となり、銀メダルを獲得した。松下は五輪初出場。今大会の日本競泳陣でメダルは第1号となる。

 8人で争う決勝は、前半のバタフライ、背泳ぎは後方から前をうかがう展開となった。続く平泳ぎで5位まで順位を上げると、得意とする最後の自由形で一気に追い上げた。

 松下は「雰囲気に身を委ねて泳いだ。最高の思い出になった」と話した。

 予選は1組で出場し4分11秒18で2着、全体で5位となり、同3位の瀬戸大也(せとだいや)(CHARIS)とともに決勝に進んだ。

 宇都宮市横川西小-陽南中-宇都宮南高卒。2023年世界ジュニア選手権男子400メートル個人メドレーで優勝。今年3月のパリ五輪競泳代表選考会の同種目で、派遣標準記録を突破する自己記録4分10秒04で瀬戸を破って1位となり、代表に内定した。


【電子号外】松下(宇都宮出身)銀 終盤、驚異の粘り パリ五輪(2024年7月29日)