日本ケアラー連盟のケアラー手帳。県が本県版に改良して発行する(日本ケアラー連盟提供)

 県は31日までに、介護や家族の世話を担う「ケアラー」向けの「ケアラー手帳」を作成し、配布することを決めた。日本ケアラー連盟(東京都)の手帳を本県版に改良。支援情報などを盛り込むほか、緊急時の備えとしてケアラーやその世話を受ける人に関しての記入欄を設ける。連盟によると、都道府県によるケアラー手帳の作成は初めて。

 県保健福祉部によると、手帳には、どのような人がケアラーに該当するかの解説や、県内の相談支援窓口を掲載。自身がケアラーであるとの気付きを促し、社会的な孤立を防ぐ。