黒川広氏

 東京都で生まれ育ち、昭和から平成に年号が変わった1989年に野木町に移り住んだ。その後も都内の企業へ電車通勤を続けた「新住民」だ。

 第二の古里への思いは強く、自治会長としてまちづくりにも積極的に参加。支持者からは「新しい風」に期待が高まる。

 町議4期、2019年からは2年間、議長も務めた。議員活動を支えたのは、大学を卒業し就職する際、母親の故きささんから贈られた言葉だったという。

 「自分より弱い者をいじめるな」

 「立場の弱い人に寄り添い、誰一人取り残さない町の実現が、政治家としての目標になった」と話す。

 町長選に向けた公約では、民間企業で培った組織運営能力などを生かすとともに、デジタルトランスフォーメーション(DX)やIT技術を応用した業務の遂行へも意欲をみせる。

 趣味は温泉巡り。那須の北温泉や宇都宮の梵天(ぼんてん)の湯などを好む。丸林に妻、長女、孫2人と5人暮らし。