【塩谷】任期満了に伴う町長選は4日の投開票まで残り2日となり、終盤戦に突入した。いずれも無所属で、4選を目指す現職の見形和久(みかたかずひさ)氏(71)が優勢で、前町議で新人の鈴木恵美(すずきえみ)氏(62)が追う展開だ。会社役員の無所属の新人増渕岩男(ますぶちいわお)氏(75)は独自の戦い。町内3地区のうち、見形氏、鈴木氏は共に玉生地区が地元で、残る船生、大宮地区の票の獲得が勝敗の鍵を握りそうだ。
見形氏は昨年12月、早々と立候補を表明。6月下旬、後援会事務所を構えた。町議4人の支援を受け、3地区の後援会担当者らを中心にポスティングなどに注力してきた。
告示後は自民の小菅哲男(こすげてつお)県議らの応援を受けながら1日3~8回街頭演説を行う。3期12年の実績をアピールし、人口減少と移住定住対策、農村集落の維持保全などを訴えている。
鈴木氏は5月中旬に立候補を表明。6月初旬には後援会事務所を開所し、4人の町議らと共に組織づくりを進めた。つじ立ち、ミニ集会などで知名度アップを図ってきた。
告示後は各地区を巡り1日3~20カ所、街頭でマイクを握っている。現町政を「箱物行政」と批判、「物から人への投資」をうたい学校給食費無償化などを掲げて追い上げを図る。
増渕氏は新聞折り込みチラシなどで現町政を批判し政策を訴える。
投票率は2016年が78・77%、20年は76・53%と70%台後半で推移している。今回に関しては見形氏陣営は「70%前後。町議補選がなければもっと下がった」、鈴木氏陣営は「選挙に関心のない人が多い」として「60%台後半」を予想している。