那珂川最上流に設置されたやなで涼む観光客ら

 【那須】連日の猛暑の中、清流・那珂川の最上流にある高久甲の「那須観光やな」で夏の風物詩「やな」が登場し、涼を求める観光客らでにぎわっている。

 2012年に那珂川河畔公園から移転した同やなは、金属製の幅約5メートル、長さ約15メートルのやなを設置。9月から10月ごろにかけてアユやヤマメ、サクラマスなどがかかるという。

 食事処(どころ)ではアユなどの塩焼きや刺し身を提供し、養殖したアユのつかみ取りができるいけすや子供用プールも設置。JR那須塩原駅や東北自動車道那須インターチェンジから近く、夏休みシーズンは県内外から多くの人が訪れている。

 那珂川のやな漁が解禁となった1日も家族連れら約200人が訪れ、川魚を使った料理に舌鼓を打ったり、素早く動くアユを捕まえたりする姿が見られた。

 つかみ取りに挑戦したさいたま市岩槻区、小学4年国友悠真(くにともゆうま)さん(9)は「魚がつるつるしてつかみにくかったけど、水が冷たくて気持ちいい」と笑顔。同やなの折原憲子(おりはらせつこ)代表(78)は「上流の水がきれいな場所で、アユのつかみ取りや出来たての料理を楽しんでほしい」と話した。

 今年の営業は10月末まで。8月は無休で、9月は水曜、10月は水、木曜が休み。(問)同やな0287・62・1187。