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涼を求め、やなで水遊びを楽しむ親子連れ=5日午前11時50分、茂木町大瀬

 記録的な猛暑が続く中、茂木町大瀬の「大瀬観光やな」には、県内外から涼を求める家族連れなどが訪れ、清流を楽しんでいる。5日は前日の県北地域の雨で流れる水は多め。それでも子どもたちは服を濡らしながら川遊びを満喫した。

 大瀬のやなは1893(明治26)年に地域住民が漁場として造った歴史がある。その後、1963年に現在の観光やなに。大きさは幅約9・2メートル、奥行き21メートルと、那珂川で四つあるやなでは最大規模を誇る。

 自然石を詰めた大きな竹かご、竹を組んだすのこなどを使う伝統工法で造られている。落ちアユのシーズンは先だが、この時季でもアユやウグイ、オイカワなどがかかるという。

 やなの食堂はお昼近くにほぼ客席が埋まり、アユの塩焼きなどを楽しむ観光客が多く見られた。高林辰彦(たかばやしたつひこ)社長(48)は「塩焼きはもちろんですが、この時季は身が引き締まったアユの刺し身もお薦めです」と話していた。やなは10月末まで設置される。