見形和久さん

 4回目の当選を果たして一夜明けた5日朝、多くの祝福メールに返信し、日課のウオーキングをこなした。自身最多の824票差をつけての勝利について「感覚的にもう少し開くかと思った。(一定の批判票が)これまで同様、あったのかなと思う」と選挙戦で日焼けした顔で苦笑した。

 3期目で庁舎建設の実績を残し、注目される旧庁舎跡地利用は子育てや移住定住者向けの住宅整備を打ち出した。統合後の小学校跡地も住宅整備を視野に入れる。「昨年度の出生数22人はショックだった」。公約で最重要課題に掲げた「人口減少と移住定住対策」に本腰を入れる考えだ。

 将来的な農地の在り方を定める「地域計画」策定も肝いりだ。「役場職員として31年、町長として12年、どうしたら農林業の古里として持続していけるかいつも頭にあった」と並々ならぬ思いで臨む。

 4年ぶりに町内全戸を訪ねる中、貧富の差の拡大、空き家の増加を実感したという。「まずここに住む人たちが楽しく面白い所だと思ってもらえることが基本。次の4年間、(公約に掲げた施策を中心に)しっかり取り組んでいきたい」と覚悟を口にした。