【佐野】堀米町の菊川第4公園西側を流れる菊沢川で、県版レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている水生植物「ナガレコウホネ」が見頃を迎えた。
ナガレコウホネは、本県のみで生息が確認されている「シモツケコウホネ」と在来種「コウホネ」の雑種。市内は菊沢川に群生地があり、点々と黄色い小さな花が透き通る水面から顔をのぞかせている。
群生地の環境を維持するため2007年から毎年6~9月に「菊沢川の清流とコウホネを守る会」が清掃活動を実施している。ナガレコウホネを覆い尽くしてしまう外来種「セキショウモ」を手作業で除去し、後世に残そうと守っている。
同会の伊藤幸一(いとうこういち)さん(72)は「今年も黄色い花がかれんに咲いてくれた。今後、活動に協力してくれる人がいればうれしい」としみじみ語った。同会によると、花は11月ごろまで見られるという。