巫女の装束に身を包み「豊栄舞」を奉納する子どもたち

 【大田原】山の手2丁目の大田原神社はこのほど、心身をはらい清める恒例の「夏越大祓(なごしおおはらい)祭」を行った。巫女(みこ)の装束に身を包んだ園児らが、祭祀(さいし)舞の一つ「豊栄舞(とよさかのまい)」を愛らしく奉納した。

 園児らによる舞は、祭事などを通して伝統文化を次世代に伝えようと2022年から行っている。今回は5月から週1回の稽古を重ねてきた、おおたわら保育園となすのそら保育園(那須町)の園児20人の他、大田原小、西原小、大山小(那須塩原市)の1~4年の児童8人が参加した。

 園児らはサカキの枝葉を手に持って参道に列をなし、音楽に合わせてかわいらしく舞った。その後、保護者と手をつないで社殿前に設けられた茅(ち)の輪を作法に従ってくぐった。

 なすのそら保育園の年長平山凜乃羽(ひらやまりのは)ちゃん(6)と同人見歩香(ひとみあゆか)ちゃん(6)は「(豊栄舞を)覚えるのは難しかったけど、ちゃんと踊れて楽しかった」と満足げだった。