栃木県茂木町小山の「樹(き)の花自然園 花の山」でナツズイセンが見頃を迎えている。園内は春に比べると花は少なめで木々の深緑が目立つが、その中で薄いピンクのナツズイセンはひとときの涼を感じさせてくれる。
ナツズイセンはヒガンバナ科の花だが、夏に花が咲き、葉がスイセンに似ていることから名前が付けられた。「花の谷」と呼ばれるくぼ地の斜面の一角に群生地があり、数百本が花を咲かせている。見頃は来週いっぱい。このほか小さな紫色の花が密集して咲くミソハギなども満開だ。
同園の石川洋子(いしかわようこ)さん(43)は「8月下旬からは黄色や白色のヒガンバナ『リコリス』も楽しめます」と話している。開園は午前9時~午後4時。入園には保全協力金500円が必要。(問)花の山0285・65・1187。