夏の夜空を彩った3尺玉

 谷中湖の夜空に3尺玉の大輪が咲いた。

 茨城県古河市の渡良瀬川河川敷で3日夜開かれた「第19回古河花火大会」。新型コロナウイルス禍などの影響で、開催は5年ぶり。午後7時半から約1時間、特大スターマインや10号玉など色とりどりの花火が打ち上げられ、湖面を照らした。

 谷中湖と打ち上げ場所は直線距離で約2キロ。湖畔からの眺めは遮るものがなく、隠れた観賞スポットになっている。この日は栃木市や埼玉県加須市など、近隣から多くの見物客が訪れ、渡良瀬遊水地の中央エントランスの駐車場は満車になった。

 目玉の3尺玉は2回打ち上げられた。「ドーン」という大音響とともに直径約650メートルの大輪が開くと、湖畔に集まったカップルや家族連れから歓声が湧き起こった。