12日午後2時ごろ、栃木県日光市中宮祠、3階建て集合住宅の1階居室で、掃き出し窓の網戸が破れているのを住人女性が見つけ、その後日光署に通報した。網戸には動物のものと見られる爪痕があった他、山林へ移動する体長約1メートルのクマを女性が目撃しており、同署はクマによる被害とみている。
同署によると、掃き出し窓は約90センチ四方で下半分が破れていた。台所に置いてあった生肉にかじられたような跡があり、クマが侵入した可能性もあるという。
現場は7月に屋外展示の水槽が割られるなどした国立研究開発法人水産研究・教育機構日光庁舎の近く。周辺では飲食店内の食べ物がクマに物色されたとみられる被害も出ており、同署は警戒を呼びかけている。
一方、12日午後3時10分ごろ、那須町高久乙、宿泊施設敷地内にクマがいるのを宿泊客が目撃した。体長不明の1頭で東側の雑木林に移動したという。現場は同町田代友愛小から東に約1キロで、周囲にはキャンプ場や民家がある。