石橋が先制し、喜びを爆発させる市民ら=13日午前、石橋公民館

 下野市石橋の石橋公民館と石橋高の教室ではそれぞれ、100インチのプロジェクターを設置してパブリックビューイング(PV)が行われ、市民や生徒らが声援を送って石橋ナインを後押しした。

 同公民館には江連隆信(えづれたかのぶ)副市長や同市幹部、同校卒業生、市民ら約200人が集まった。石橋と書かれたそろいのオレンジ色のTシャツとタオルで、好機などにはメガホンをたたいて観戦した。

 試合前には同校OBで在校時に応援長だった横田隆(よこたたかし)さん(62)が学ラン姿で応援旗を振り、会場を盛り上げた。四回表、石橋が先制すると熱狂は最高潮に。同校OGの同市柴、無職中村恭子(なかむらきょうこ)さん(71)は「センバツに続き、夏の甲子園に出場できたのは夢のよう。初勝利を飾り、石橋高の名を全国に知らしめた」と興奮した様子だった。

 一方、同校では留守部隊の生徒や保護者、教職員約60人が白板に選手を鼓舞する寄せ書きを貼り出し、そろいのタオルとメガホンで応援。入江祥太(いりえしょうた)投手が完封すると「すごい。やったー」と歓声を上げ、惜しみない拍手を送った。3年山本尚弥(やまもとなおや)さん(17)は「入江選手も他のナインも素晴らしかった。熱い夏を本当にありがとう」と感極まっていた。

 同市は16日、3回戦の青森山田戦も同公民館でPVを行う。以降は全試合で実施する。