小林醸造(鹿沼市上粕尾、小林一三(こばやしいちぞう)社長)の前日光醸造所で23日、旧池島酒造(大田原市)の清酒銘柄「池錦」のラベル貼りが行われた。事業承継により、自蔵で醸した酒としては8年ぶりに復活。小林醸造の市販酒第1号として、9月16日から大田原市など県北の酒販店で販売される。
旧池島酒造は小林醸造への事業譲渡前の2016年から、池錦の製造を他の酒蔵に委託していた。今回は、旧池島酒造社長の池嶋英哲(いけじまひであき)さん(74)の指導を受け、普通酒「辛口 池錦」、純米吟醸「池錦 酒聖」、純米酒「池錦 星の花」を仕込んだ。
池嶋さんは「一度は諦めたが、小林さんがやると言ってくれ、現実になり本当にうれしい」と喜んだ。小林社長は「池錦は県北では知られた銘柄なので、もう一度、多くの愛飲家の皆さんに届けたい」と話した。