辛さの中にコクがある「白菜キムチ」(カップ)

辛さの中にコクがある「白菜キムチ」(カップ)

 食欲をそそる香りにひかれ一切れ口に運ぶ。ニンニクや海鮮のうま味が広がり、辛さの中に深いコクを感じる。甘さがしつこくないのもいい。「白菜キムチ」(330グラムカップ540円)は数あるキムチの中でもファンが多い定番商品だ。

 前日に塩漬けした白菜を塩抜きし、葉一枚一枚にアミエビの塩辛や魚醤(ぎょしょう)などを合わせた特製調味料をすり込んで手作りする。根本克己(ねもとかつみ)店長(68)の妻で、韓国出身の崔二順(チェイースン)製造責任者(68)の家に伝わるレシピを基にした本場の味だ。

 売店にはカクテキやオイキムチ、チャンジャなど常時13~15種類が並ぶ。今宮の工場から毎日作りたてを直送している。「キムチは10日、1カ月と時間がたつごとに発酵が進んで味が変化する。わざわざ『古いキムチはないか』と聞いてくるお客さんもいます」と根本さん。酸味が強くなったら豚肉と合わせるのがお薦めだそうだ。

 創業約40年。駅東店は25年ほど前に開いた。併設する焼肉店「スンチャン」ではとちぎ和牛などが楽しめる。こちらでもつまみや箸休めにキムチは欠かせない。

 ◆メモ 宇都宮市東宿郷1の7の2 アジマコーポ1階▽営業時間 午後1~9時▽定休日 日曜▽(問)028・611・3160