無痛分娩で出産した、生後2日目の長女綾羽ちゃんを抱く田崎さん=7月上旬、宇都宮市インターパーク5丁目

 全国で需要が高まる無痛分娩(ぶんべん)。本県も同様の傾向で、年間に扱う分娩の半分を無痛分娩が占める産科施設がある。一方でスタッフの負担増や安全面への懸念から導入に慎重な施設や、安易な拡大に警鐘を鳴らす声もあるのが実情だ。

 「初産とは比べられないほど楽だった。無痛分娩にして良かった」。7月上旬、宇都宮市インターパーク5丁目のアルテミス宇都宮クリニックで同市、自営業田崎菜月(たさきなつき)さん(29)は、出産したばかりの長女綾羽(あやは)ちゃんを抱きながら笑顔を浮かべた。