立憲民主党県連の小池篤史(こいけあつし)幹事長は26日、県連常任幹事会後の記者会見で、11月17日投開票の県知事選と宇都宮市長選の独自候補擁立について「当初の想定より難航している」との見方を示した。引き続き擁立を目指すが、衆院選との同日選も取り沙汰される中、擁立作業はさらに難航する可能性もある。

 小池幹事長によると、知事選、同市長選ともに複数人と接触したが、拒否や保留などで独自候補の擁立に至っていないという。

 立民は旧民主党時代も含め、知事選で独自候補を擁立できなかった。宇都宮市長選は、推薦した候補はいたが「独自候補は少ない」(立民県連幹部)。こうした状況を踏まえ、小池幹事長は「(両首長選の擁立は)ハードルが高い」と説明。衆院選と同日選になった場合、「政権を目指す政党としては衆院選が最優先」との考えを示した。

 同日の常任幹事会では、引き続き知事選と同市長選の候補者擁立を目指す方針を確認。小池幹事長は「(いずれも現職の)長期政権を目の当たりにする中で、指をくわえて見ている訳にはいかない」と強調。一方で、告示日直前まで独自候補が決められなかった場合を想定し「どこかのタイミングで断念せざるを得ないかもしれない」と含みも持たせた。