名字のみに簡略化される職員証

 【栃木】職員への暴言や迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」対策の一環として、市は9月から、職員証(名札)の表記を現行のフルネームと写真の表示から名字のみに変更する。

 市は6月17日~7月5日、正職員1289人を対象にカスハラ実態把握のアンケートを実施。回答した1099人のうち、685人が「カスハラを受けたことがある」と答えた。窓口や電話対応で受けることが大半で、来庁者に顔写真を撮影される事例もあったという。

 対象は会計年度任用職員を含む約2千人。今回の見直しに合わせ、文字のサイズを大きくするなど市民サービスの向上にもつなげる。市総務人事課は「カスハラ被害を未然に防止し、職員が安心して業務に従事できる環境を整えたい」としている。