【宇都宮】市内を拠点に活動する自転車ロードレースチームの宇都宮ブリッツェンによる「自転車安全教室」の受講者数が、5日の宮の原中で累計7万人に達した。
同教室は地域貢献を目的に、チーム始動時から続いており今年で16年目。県内の未就学児から高校生が対象。危険と隣り合わせのレースでタイムを競う選手が講師を務め、自身の経験を踏まえて安全の大切さを説くのが特徴となる。通算274回目での達成に広瀬佳正(ひろせよしまさ)副社長は「各選手が積み上げた数字。今は、かつての受講者の子どもが参加してくれている。何世代にもわたるよう活動を続けたい」と話した。
この日は谷順成(たにじゅんせい)主将ら6人が登場し、生徒約700人が現役プロ選手から安全な乗り方を学んだ。交通ルールに関するクイズでは、一時停止の順守やライト点灯の重要性を説明した。
講話を行った広瀬副社長は「事故を起こすと車と同様の賠償責任が伴う。ルールを守ることが誰かの命を守ることにつながる」と呼びかけた。
3年益子優奈(ましこゆうな)さん(14)は「自転車は車の一種で危険な乗り物だと学んだ。ルールを守って乗りたい」と述べた。