帝国データバンク宇都宮支店は11日、木材製材加工の藤木工(鹿沼市茂呂)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。8月21日付。負債額は推定5千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、藤木工は1989年設立。主に小割材と呼ばれる建材や建具材などを取り扱い、住宅や建具製造業者の下請け加工を手がけていたほか、製材販売業者に販路を広げていた。

 新しい建材や素材の普及で木材需要が低迷する中、他社との競合で受注の弱含みが続き、資金繰りが多忙化。新型コロナウイルス禍の影響もあり、2023年12月に事業存続を断念していたという。