祖父母ら宛に特殊詐欺被害防止の絵はがきを書く児童たち=13日午前、宇都宮市元今泉1丁目

 16日の敬老の日を前に、孫の力で高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと、宇都宮東署は13日までに、祖父母宛てに送り、注意喚起を促す絵はがきを作成した。企画に賛同した同署管内の小学校8校に計約500枚を配布。13日は宇都宮市今泉小の児童たちが絵はがきにメッセージを書き込んだり色を塗ったりし、祖父母の被害防止に願いを込めた。

 同署は詐欺被害対策の一環で「そのメール・でんわにだまされないで」の文言や子どものイラストを描いた絵はがきを独自に作成。孫から届いた絵はがきを祖父母らが何度も見返し、保管することで、家族の絆による被害抑止を期待する。

 今泉小では1年生102人がそれぞれ絵はがきに色を塗り、「けいさつにれんらくしてね」などとメッセージを書き加えた。事前に保護者が宛名を書いており、児童たちの祖父母に届けられる。

 県外に2人の祖母がいる岡原蒼空(おかはらあおい)さん(6)は「なかなか会えないけど、おばあちゃんたちが大好き。絶対にだまされないでほしい」と話した。