自家製の天然酵母パンを提供する店がカフェを始めて今月、1周年を迎えた。季節によって変わる野菜中心のランチメニュー(1600円)も人気と聞き、インスタグラムから予約して訪れた。
まずは前菜の盛り合わせ。この日は「ミックスビーンズのガドガドソース」や「もちきびのコーン揚げ」、「ニンジンの塩麹(こうじ)クリーム」など6種類が並んだ。知人の農家から仕入れる無農薬野菜を極力使用しているほか、発酵食品や干物、海藻なども材料に加えながら、手間をかけた品々がお目見えする。
メインは「ジェノベーゼのピザトースト(ミニカレー付き)」。国産小麦の天然酵母パンは、もちろん手作りによるもの。チーズを含めた香ばしさが、ログハウスの店内を包み込んだ。
メニューに含まれるドリンクは、追加料金がかからないコーヒーを頼んだ。自家焙煎(ばいせん)機を用いて豆を処理した後、ドリップによる入れたてを提供する。デザートも別料金で注文可能だ。
オーナーの安藤千江美(あんどうちえみ)さんは「父親を病気で早く亡くした影響で、食材や健康に気を使うようになった」と顧みる。現在、料理教室の主催や1周年の特別メニューの準備に手腕を振るう。
▼メモ 高根沢町宝石台4の14の5。午前11時~午後5時。不定休。問い合わせはインスタグラム(fu.plus)で受け付ける。