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知的障害者の水泳教室で、参加者に泳ぎ方を教える萩原さん(右)=16日午前、宇都宮市西川田4丁目

知的障害者の水泳教室で、参加者に泳ぎ方を教える萩原さん(右)=16日午前、宇都宮市西川田4丁目

知的障害者の水泳教室で、参加者に泳ぎ方を教える萩原さん(右)=16日午前、宇都宮市西川田4丁目 知的障害者の水泳教室で、参加者に泳ぎ方を教える萩原さん(右)=16日午前、宇都宮市西川田4丁目

 県知的障がい者水泳協会は16日、シドニー五輪競泳女子代表の萩原智子(はぎわらともこ)さん(44)をコーチに招いた水泳教室を宇都宮市西川田4丁目の日環アリーナ栃木屋内水泳場で開いた。県内選手のレベルアップや競技の裾野拡大が目的で、12~39歳の男女19人が参加した。

 同協会は2022年に本県で開かれた全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)に向け、約4年前に設立された。水泳教室は同大会のレガシー(遺産)として初めて開催した。

 「ハギトモ」の愛称で親しまれる萩原さんは、日本知的障害者水泳連盟の副会長を務める。この日はプールに入って直接指導し、クロールでの手の動かし方を「ボールをつかんで投げるように」「水をチョップするイメージで」などと教えたほか、一人一人の泳ぎを横で見て個別にアドバイスした。

 参加者は真剣な表情で助言を聞き、何度も泳いで体に覚え込ませた。「いちご一会とちぎ大会」に出場した宇都宮市、池田廉心(いけだれんしん)さん(19)は「貴重な体験だった。教わったことを次の大会で生かしたい」と汗をぬぐった。

 萩原さんは「このような普及活動が広がり、新たに水泳にチャレンジする人が増えてほしい」と期待した。