11月10日告示、17日投開票の宇都宮市長選で、元県職員の上田憲一(うえだけんいち)氏(87)=宇都宮市戸祭2丁目=は17日、下野新聞社の取材に対し、無所属で立候補する意向を明らかにした。来週にも記者会見を開き、正式に表明する。上田氏は市民団体「宇都宮市のLRTに反対し公共交通を考える会」の代表。
上田氏は、市の次世代型路面電車(LRT)事業を「LRTありきでなく、バスや車の道路交通整備を重視すべきだ」と批判。その上で「JR宇都宮駅西側延伸には絶対反対。LRTに反対する候補者がいない状況を見過ごせない」と立候補の理由を説明した。
上田氏は宇都宮大農学部卒。神奈川県職員を経て、栃木県職員となった。
市長選には現職の佐藤栄一(さとうえいいち)市長(62)と、市出身で元茨城県つくば市副市長の毛塚幹人(けづかみきと)氏(33)が立候補を表明している。毛塚氏はLRT西側延伸に賛成の立場。