帝国データバンク宇都宮支店は19日、解体工事・土木工事の成美工業(栃木市箱森町)が宇都宮地裁栃木支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。4日付。負債額は推定5千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、成美工業は2012年設立。建物解体工事を中心に、付帯する土木工事や重機オペレーターの派遣業務などを行っていた。コンクリート二次製品の製造にも携わり、最盛期の年商は1億円を超えていた。

 しかし、事業が小規模だった上、新型コロナウイルス禍や資材価格の高騰などが影響し、主力の工事受注が弱含みに推移。22年7月期は売上高が約5800万円まで減少し、資金繰りの悪化が進み、23年8月に事業を停止していたという。