東京商工リサーチ宇都宮支店によると、婦人服縫製加工のサンウェル(栃木市富士見町)が10日付で、宇都宮地裁栃木支部から破産手続きの開始決定を受けた。負債額は調査中。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、サンウェルは1983年、東京都で設立。大手アパレル企業を得意先に、デザイナーブランドや百貨店で人気のメーカーの製作縫製を行っていた。2010年に縫製工場を取得し、ピーク時は12年9月期に売上高2億3500万円を計上。20年に本社を栃木市に移転した。

 しかし、新型コロナウイルス禍で事業環境が急変し、22年9月期は売上高が1億円に落ち込んだ。23年10月に副業のカフェを閉店し事業規模を縮小したが、事業継続を断念したという。