【鹿沼】ダンスや演劇を通して障害がある子どもたちの療育に取り組む、児童発達支援・放課後等デイサービス事業所「エンタメ療育スタジオRough(ラフ)&Diamonds(ダイアモンズ)鹿沼」が10月1日、千渡にオープンする。昨年6月、初めて宇都宮市にオープンした事業所に続く県内2カ所目。プロのダンサーや俳優の経験があるスタッフが指導に当たって、子どもたちの社会的自立を支援する。
エンタメ療育はオリジナルの体験型学習プログラムで、遊びを通して子どもたちの自己肯定感を育み、主体性を引き出す。ダンスでは身体の使い方や空間を認知する力、演劇では相手の気持ちを考えたり場を読む力などを身に付ける。
「子どもが楽しく失敗して、『できた』という成功体験のスモールステップを重ねながら目標に到達できるように支援する」と話すのは、事業所を経営するShare(シェア)(宇都宮市一ノ沢町)の南陽介(みなみようすけ)社長(38)。
南社長は千葉県出身の元俳優・ダンサー。都内のエンタメ療育事業所に勤務経験があり、昨年2月に同社を立ち上げた。
新事業所は宇都宮市の事業所が盛況で、キャンセル待ち状態なことから開所することにした。マンションビル1階テナント約126平方メートルに、大小二つのスタジオや相談室を備える。
利用対象は児童発達支援が未就学児、放課後等デイサービスが小中高生で、定員1日10人。当初はスタッフ4人を配置。利用者一人一人の特性に応じた支援計画を作り、少集団や個別でのきめ細かいサービスを提供する。
営業は月~土曜の午前10時~午後6時。利用は1人1日1こま60分。自己負担額は児童福祉法に基づくサービス利用料の10%で、所得に応じ上限がある。自治体が交付する「受給者証」が必要。無料体験を受け付けている。(問)同スタジオ鹿沼0289・78・0273。