池田真里子さん(左)から土砂災害発生時の様子を聞く風組関東のボランティア=29日午前10時50分、石川県珠洲市真浦町

池田さんに物資を届けた風組関東のメンバー=29日午前10時5分、石川県珠洲市真浦町

池田幸雄さん

池田真里子さん(左)から土砂災害発生時の様子を聞く風組関東のボランティア=29日午前10時50分、石川県珠洲市真浦町 池田さんに物資を届けた風組関東のメンバー=29日午前10時5分、石川県珠洲市真浦町 池田幸雄さん

 石川県能登地方の記録的豪雨で、土砂崩れに襲われ宿主が亡くなった珠洲市真浦町の「ホテル海楽荘」。元日の震災後、ボランティア団体や復旧工事関係者を宿泊先として受け入れ、復興の拠点としてなくてはならない存在だった。宿を利用していた認定NPO法人「とちぎボランティアネットワーク(とちぎVネット)」の理事長や東京都内のボランティア団体が29日、被災した海楽荘を訪れ、亡くなった池田幸雄(いけだゆきお)さん(70)の妻真里子(まりこ)さん(68)とともに突然の別れを惜しんだ。悲しみの一方、被災地支援への思いを強くした。

 目の前に広がる日本海。美しい景色と新鮮な魚料理が売りだった海楽荘。21日の記録的豪雨で、押し寄せた土砂と流木に埋まった。