くるみゆばそば

赤羽町子さん

くるみゆばそば 赤羽町子さん

 おしゃれな外観はまるで郊外のカフェ。店内は木のぬくもりを感じられ、女性1人でも気軽に立ち寄れる。香り、のどごしにこだわったそばには、ふるさと栗山地域への愛情と、食へのこだわりが込められている。

 店を運営する労働派遣業「エイム・クラージ」(日光市森友)の赤羽町子(あかばねまちこ)社長(53)は同地域出身。現在は、標高の高い所で収穫された、同地域産に似たソバを使用しているが、いずれは生産量が減少している「栗山そば」復活と雇用で、郷里に貢献することを目標に掲げる。

 赤羽社長の姉斉藤春美(さいとうはるみ)さん(60)が、24年間にわたり地元で培った技術がベース。そば粉の配合量は9割に近いという。栄養価の高い粗びきの「三番粉」をブレンドしたオリジナルだ。

 限定メニューの「くるみゆばそば」は「白(しろ)や」(同市荊沢(おとろざわ))の湯波を使用する。つけ汁は、豆乳を加えたマイルドな味わい。中に砕いたクルミを入れることで食感も楽しめる。

 そば粉を使ったワッフルセットもお薦め。工夫を重ねてたどり着いた食べ応えで、満足感は高い。

 赤羽社長は「おいしいそばはもちろん、栄養価の高いものを食べてもらいたい。それをここから発信できたら」と意気込んでいる。

 ▼メモ くるみゆばそば1500円、もりそば850円、ワッフルセット千円▽日光市森友1210の5▽営業時間 午前11時~午後3時半▽定休日 月曜▽(問)090・5495・7099。