【栃木】都賀町家中(いえなか)の認定こども園「都賀幼稚園」で2月に男性職員が園児を蹴って鼻血を出させた問題について、市は30日の市議会議員研究会で、関係者への再調査結果などを報告した。園児や保護者、園職員への聞き取りの結果、虐待の発生日は特定したものの、園児が蹴られた箇所の特定には至らなかった。
問題を巡っては、発生日時が特定されず、被害箇所の証言に食い違いがあったため、一部保護者が再調査などを求める要望書を市へ提出していた。再調査には元園児・保護者18人が電話や面接などで、園職員17人が面接で回答。園も独自の調査報告書を提出した。
その結果、発生は2月5日の発表会の練習中だったことが判明。被害箇所については「脚」「顔」などの証言がまちまちで特定できなかったという。
市には4月以降も不適切保育が疑われる苦情相談が寄せられており、市は園への改善指導を継続しているが「人権に関する職員への研修の水準が不十分」と指摘した。今後は県との連携も強化していくという。