女子高生殺害、遺棄事件の裁判員裁判初公判が開かれた宇都宮地裁の法廷=1日午前9時40分、宇都宮市小幡1丁目

 上三川町の町道で2023年10月、レンタカーの乗用車内から女子高校生の遺体が見つかった事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた埼玉県熊谷市、無職の男被告(29)の裁判員裁判初公判が1日、宇都宮地裁(瀧岡俊文(たきおかとしふみ)裁判長)で開かれた。被告は罪状認否で、「間違いありません」と起訴内容をいずれも認めた。

 検察側は冒頭陳述で、被告は「殺人」「スーツケースに人が入る」などとスマートフォンで検索した上で、23年10月11日、女子生徒と交流サイト(SNS)で知り合ったと指摘。同13日に宇都宮市内でレンタカーを借り、同17日に都内で女子生徒と合流して殺害した後、18日には佐野市内の川沿いに女子生徒のスマホを捨てたり、群馬県伊勢崎市内のホームセンターでスーツケースを購入したりしたという。