来春のセンバツ甲子園につながる第77回秋季県高校野球大会最終日は6日、宇都宮市の清原球場で決勝を行い、16安打を放った佐野日大が9-4で宇都宮工を下し、6年ぶり7度目の優勝を飾った。
両チームとも2桁、計27安打の乱打戦は佐野日大に軍配が上がった。
佐野日大は初回、先頭の井上遥翔(いのうえはると)が左中間への二塁打で出ると、和栗虎雅(わぐりたいが)の中前適時打で先制した。同点の三回は浅野雄飛(あさのゆうひ)の2点適時打などで3得点。4-4で迎えた五回2死満塁で小林優太(こばやしゆうた)の左前打で勝ち越すと、六回は和栗、田崎瑛大(たさきえいた)の連続適時三塁打など打者9人で4得点と突き放した。
投げては四回から登板した酒井隆之介(さかいりゅうのすけ)が3回2/3を被安打2に抑えて流れを引き寄せ、和田匠真(わだたくま)、田崎で締めくくった。
宇都宮工は二回1死満塁から新井脩叶(あらいなおと)のスクイズで同点。3点を追う四回も1死満塁から黒崎優作(くろさきゆうさく)の2点適時打など単打4本を固めて追い付いた。チーム11安打と中盤まで食らいついたが五回以降は得点機での1本が出なかった。
関東大会は26日~11月3日、神奈川県で開催。佐野日大は6年ぶり13度目、宇都宮工は20年ぶり18度目の出場となる。組み合わせ抽選は10月11日に行われる。(鈴木久崇)