さくら、下野、小山、足利の4市で6~11日の6日間に4件4人の交通死亡事故が発生したことを受け、県交通安全対策協議会(会長・福田富一(ふくだとみかず)知事)は12日、県内全域に交通死亡事故多発警報を発令した。全県警報の発令は昨年9月以来。

 4件のうち3件が早朝に発生し、いずれも乗用車が対向車と衝突したり、道路横断中の歩行者をはねたりした。

 県警は18日まで、速度超過などの交通指導取り締まりを強化する。自治体など関係機関と連携し、広報啓発活動も推進する。飲酒運転による人身事故が前年より増えていることもあり、検問を主体に取り締まる。

 日没が早まる時期を迎え、県警交通企画課は運転手には時間に余裕を持った運転や早めの前照灯点灯、歩行者らには反射材着用など目立つ格好を呼びかける。同課の角山弘(かくやまひろし)次長は「ルールを守ることが命を守ることにつながる。意識してほしい」と話した。