さまざまな国の出身者が参加したインターナショナル・トーク

 【栃木】市内在住の外国人と大川秀子(おおかわひでこ)市長ら市執行部との意見交換会「インターナショナル・トーク」が13日、入舟町のきららの杜(もり)とちぎ蔵の街楽習館で初めて開かれた。

 市国際交流協会によると、市内在住の外国人は約5千人。市は住民対象の「まちづくり懇談会ふれあいトーク」を毎年開催しているが、参加が少ない外国人の生活に関する不安を把握しようと企画した。フィリピンやペルー、スリランカなどの出身で、20~60代の男女13人が参加した。

 参加者は「栃木市で暮らして感じたこと」「生活していて困ったこと」「地域でのつながりを持つためにやってみたいこと」をテーマに意見を述べた。

 ごみの出し方について「ペルーなどでは分別のルールがなかったので慣れるまで大変だった」「分別の仕方など写真やイラストで表示すると分かりやすい」などの意見が出た。生活分野では「証明書や市からの案内は、ローマ字表記があると外国人に親切」といった要望があった。

 大川市長は「日本で暮らす中で不便が生じていることが理解できた。外国人の方に分かりやすく伝える工夫をしていければ」と話した。