5選確実の一報にも、険しい表情を浮かべる簗氏(中央)=27日午後10時45分、大田原市末広2丁目

 会場を包む重苦しい空気が一変した。

 27日午後10時35分過ぎ、衆院選栃木3区に出馬した自民党前職簗和生(やなかずお)氏(45)の大田原市の選挙事務所。自民派閥裏金事件を巡り党の処分を受け、比例復活できない状況で届いた「当選確実」の一報に、歓喜の輪が広がった。

 次点の無所属新人渡辺真太朗(わたなべしんたろう)氏(31)との差は178票。全国289の小選挙区のうち和歌山1区、愛知10区に次ぐ僅差だった。