プロ野球ドラフト会議で巨人から育成2位で指名を受けた文星芸大付高の堀江正太郎(ほりえしょうたろう)投手(18)が29日、同校で球団の指名あいさつを受けた。大場豊千(おおばとよかず)スカウトらと握手を交わし、「ようやく実感できた。焦らず、戦える体をつくり、まずは支配下登録を目指す」と抱負を語った。
大場スカウトは「スケールが大きく変化球のコントロールもいい。将来的に先発ローテーションに入るだろう」と今年3月から調査を始めていたことを明かし、同席した榑松伸介(くれまつしんすけ)スカウト部次長も「菅野智之(すがのともゆき)のような投手になってほしい」と期待を寄せた。
同校選手の指名は2007年、横浜(現DeNA)4位指名の佐藤祥万(さとうしょうま)以来17年ぶり7人目となった。
東京都中央区出身の堀江は188センチ、92キロの本格派右腕。長身から投げ下ろす最速147キロの直球に加え、スライダー、カーブ、カットボール、フォーク、チェンジアップの変化球を駆使する。1年秋からベンチ入りし、2年夏の全国選手権栃木大会で16年ぶりの優勝に貢献。甲子園では2試合に登板した。
今夏の栃木大会は背番号1を背負い、2回戦の足利戦は19奪三振で完封勝利。1973年、作新学院高で江川卓(えがわすぐる)さんが残した21奪三振の大会記録に迫った。準々決勝は同校の小川哲平(おがわてっぺい)との投手戦で敗れたものの、9回1失点と好投した。
ドラフト当日は同校の一室で高根澤力(たかねざわつとむ)監督と待機。会議開始から約3時間後の午後7時45分、巨人の球団関係者から一報が届けられた。会場に集まった報道陣は4社6人。注目度は決して高くなかったが、同じプロ志望で作新学院高の小川、白鴎大足利高の昆野太晴(こんのたいせい)と並ぶ本県の高校生「ビッグ3」で唯一の指名だった。
堀江の記者会見での一問一答は次の通り。
-現在の心境は。
「呼ばれるまで時間がたち、不安もあったが育成では早い段階で呼ばれ、ほっとした」
-プロを目指したきっかけは。
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