【那須塩原】中塩原にあるレジャー施設「箱の森プレイパーク」の維持管理運営経費の縮減を図るため、市は15日、2025年度から管理形態を指定管理者から業務委託による市直営に変更し、バーベキュー場や宿泊用コテージ、日帰り温浴施設などを休止する方針を明らかにした。同日の市議会議員全員協議会で市執行部が説明した。
市によると、同パークは1987年7月に自然体験型施設としてオープン。当初の利用者は年間6万8千人ほどだったが、近年は2万人を下回るなど減少。国有地と民有地約13ヘクタールの借地料などで、ここ数年は年間約5千万円の赤字だった。
市は今後の在り方を検討し、利用者が散策やアウトドアを楽しむ公園に位置付ける方針を決めた。25年度から費用対効果が見込めない施設を休止するが、塩原の自然を企画展示する「自遊館童夢(じゆうかんどうむ)」は市内外の小中学校などが遠足などで利用していることを考慮し、1年間継続する。25年度の管理運営費は本年度当初予算の半額程度の約2600万円になる見込み。また長期的なロードマップを作成し、民間活用に向けてサウンディング(対話)型市場調査を実施するとともに、国有地や民有地の返還を含めた検討も継続していく方針という。