開所式でテープカットする関係者ら

 【那須】高久甲の旧大同保育園跡地を活用した子育て支援複合施設「ApplePark(アップルパーク)」が完成し、このほど開所式が行われた。困難を抱える子どもたちを支援する日本財団の「子ども第三の居場所」事業の助成を受けて整備され、那須郡内では初、県内では8カ所目。

 運営するのは、那須塩原市沓掛1丁目の一般社団法人「AppleBase(アップルベース)」(磯翔(いそなつる)代表理事)。同市内に「子ども第三の居場所」を既に1カ所開設している。

 町から譲渡された平屋の園舎を改装し、多目的ルームや図書ルーム、面談室などを整備。小学生らの日常的な放課後の居場所として、学童保育の活動や学習支援などを行う。観光業が盛んな地域の事情を踏まえ、土日や祝日などの受け入れ充実も図る。また不登校支援や保護者の相談窓口など幅広い支援を目指す。

 開所式には平山幸宏(ひらやまゆきひろ)町長をはじめ町や日本財団、同財団に寄付した中外製薬などの関係者ら約50人が出席した。磯代表理事は「全ての子どもたちが安心して訪れることができ、自分らしく過ごせる居場所でありたい」と抱負を語った。

 11月末から本格的に児童らの受け入れを始める予定。(問)同法人0287・73・5483。