【日光】「思いやり110番」を実践し、交通事故防止に協力したとして今市署はこのほど、宇都宮ヤクルト販売大沢センターの根本小姫子(ねもとさきこ)さん(37)=木和田島=に感謝状を贈った。同社は高齢者の見守り活動を展開している。
根本さんは軽自動車で配達中だった10月17日午後1時半ごろ、大沢町の市道の中央付近を歩く市内の70代女性を発見。配達を終えた十数分後にも女性が同様にしていたため車を止め、声をかけた。
財布を握りしめ、汗でびっしょりだったという女性に「お母さん、大丈夫?」などと声をかけて道路脇に誘導。同署に通報し、会話を続けながら警察官の到着を待った。「無事保護されて良かった。安心しました」と話した。
大型トラックの往来もあったという状況での保護に、中里陽次(なかざとようじ)署長は「発見が遅れれば事故に遭ったかもしれない」と的確な行動に感謝していた。