乳牛柄の服を着て職務に当たる県職員ら=6日午前、県庁

 寒さや、冬休みで学校給食がなくなるため牛乳需要が落ち込む12月、県内で消費促進に向けたさまざまな取り組みが展開される。キャンペーンのほか、県庁では県畜産振興課の職員が乳牛柄の服を着用するなどして消費拡大をPRする。

 県は、需要が低下する8月と12月を「県民牛乳消費拡大月間」と位置付ける。

 県牛乳普及協会は「とちぎ☆冬ミルクプレゼントキャンペーン」を実施するほか、県那須農業振興事務所と那須地方農業振興協議会は県内でも特に生産が盛んな「那須地域の牛乳を味わおうキャンペーン」を実施している。

 いずれも対象の牛乳を購入し、所定の方法で応募すれば抽選で賞品が贈られる。来年1月31日まで。

 県庁では6日、同課の職員約30人が白黒模様の乳牛柄のフリースを着て職務に当たった。12月中の毎週金曜に着用する。23日までの毎週金曜夕方から月曜朝にかけては、県庁本館南側に乳牛の顔をイメージした装飾を施す。クリスマス前のため、赤い帽子をかぶせたデザインにする。県庁15階には牛の折り紙を展示するコーナーも設けた。

 同課の阿久津和弘(あくつかずひろ)課長補佐は「餌代が高く酪農家は厳しい状況が続いている。売り上げの安定化を図るためにも牛乳を積極的に飲んでいただきたい」と呼びかけた。