油絵を描いた柳さん(右)と、会場を訪れた佐原さん(左から2人目)と菊地さん

 【大田原】子どもを笑顔にしようと、那珂川町内の有志が車体に絵を描けるようにした軽トラック「こくばんくるま」が、喜びの循環を生んだ。那須塩原市太夫塚1丁目、画家柳義雄(やなぎよしお)さん(77)が、こくばんくるまをモデルに生き生きとした油絵を描き、16日まで本町1丁目の那須野が原ハーモニーホールで開かれている「那須野が原美術展」で披露。それを下野新聞で知ったこくばんくるまのメンバーが会場を訪れ、柳さんも「こんなに楽しいことはない」と心を通わせた。

 こくばんくるまは、同町小川の自動車整備業佐原忠典(さわらただのり)さん(48)ら地元有志36人が取り組む。チョークでさまざまな絵を描き、県内外を走る。15日まで連続1293日描き、インスタグラムに投稿。催しなどで子どもにも描いてもらってきた。