新そばを味わう人たち

 【大田原】地域の人による須賀川ふるさとづくり協議会はこのほど、茨城県境に近い山あいの旧須賀川小で「新そばまつり」を開き、大勢の来場者が香り高いそばに舌鼓を打った。

 協議会は地元で丹精した新ソバ約120キロを使い、約600食のそばを用意した。開始時間の午前10時には、引き立て、打ち立て、ゆで立ての「3立て」のそばなどを求める人で校舎の廊下に行列ができた。

 協議会の秋笹幸二(あきざさこうじ)会長(74)は「今年は夏の暑さのせいか量は取れなかったが、風味はいい」と太鼓判を押した。

 旧須賀川小出身の公務員大高純一(おおたかじゅんいち)さん(43)=若松町=は「この場所を訪れるたびに懐かしさを感じる。引き立てを味わえるのがいいですね」と語る。娘の小学4年葵唯(あおい)さん(10)は「食べたい」と言って連れてきてもらい「おいしい」と笑顔を浮かべた。