日光市山内の世界遺産・日光東照宮で20日、年の瀬の風物詩「すす払い」が行われ、神職や巫女(みこ)がたまった汚れを払い、社殿を清めた。

陽明門のすすを丁寧に払う神職と巫女=20日午前10時15分、日光市山内
国宝「陽明門」では多くの参拝客が見守る中、神職ら4人が作業に当たった。長さ約5メートルの笹(ささ)竹などを手に、彫刻に傷を付けないように風を起こし、1年間にたまったほこりを丁寧に落とした。
訪れた参拝客は写真を撮るなどして、年末の恒例行事に見入っていた。
神職の伊藤智文(いとうともふみ)さん(63)は「祭神徳川家康(とくがわいえやす)公の御神徳が、海外を含め広く行き渡りますようにと思いを込めてすす払いした」と話した。