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 日光市足尾町の夜を照らし続け、多くの住民らに愛された居酒屋「こけし」(足尾町赤沢)が、年内いっぱいで惜しまれながら閉店する。住民などによると、同店は足尾町の市街地で夜間営業する唯一の店。店主の高槻静子(たかつきしずこ)さん(84)は「長く続けられたのは、いつも皆さんが来てくれたおかげ。感謝しかない」と謙虚に話した。

こけしの店主の高槻さん
こけしの店主の高槻さん

 わたらせ渓谷鉄道通洞駅から北東に約300メートルの場所にある同店は、1973年の足尾銅山の閉山以前から営業。高槻さんは同年ごろから遠い親戚が経営するこけしで働き出し、30年ほど前に店主となった。